児童小説作家のいとうみくさん、大人が読んでも面白いんですよね。
「チキン」とか「母ちゃん取扱説明書」などたくさん読み聞かせしてきました。
子どもに読み聞かせしてきたのですが、大人の僕もジンとてしまうことが多くて大好きな作家さんです。
なんか子どもの心理描写が繊細で、僕ら大人がわかってない子どもの心を教えてくれる小説が多いんです。
久々に図書館に行って見つけた「大渋滞」を読んでみました。
子どもたちに読ませようと思ったのですが、自分一人で先に読んでしまったんです(笑)
ネタバレしないように「大渋滞」をレビューしますね。
いとうみくさんの「大渋滞」を読んだ感想レビュー(ネタバレなし)
表紙ジャケの絵がきゅんとする感じしまね。
いとうみくさんの「大渋滞」を読んでみましたので紹介します。
あらすじ~
「旅行中は楽しく過ごそうっていったの、ママじゃん」なぜって、この旅行は最後の家族旅行だから。旅行が終わったら、ママとパパは離婚して、家族じゃなくなっちゃうから。
小学4年生の麦(主人公)、弟の大地と一緒に名古屋に向かうも大渋滞。車中ではパパとママが喧嘩ばかりして。。
全体的な感想
やっぱりいとうみくさん。
心理描写がよく描かれています。
うちの家族構成と似ているので、感情移入しちゃいますね。
お父さんが読んでもいいかもしれません。
パパはいつもその場その場で思いついた行動をしてしまって、ママや麦からデリカシーがないと思われてしまいます。
パーキングで唐揚げを買いたいからといって、「運転変わって」といきなり降りてしまうような行動。
たしかにデリカシーないなぁと思いますね。
でもさ、男って本当こういうとこあるんですよ!(共感)
僕も奥さんや娘からデリカシーないと思われてしまうケースがあります。
パパの行動や言動は男の立場で見るとわかるなぁと思うポイントが多いんです。
ここは女性が見たら全然違うんでしょうね。
立場によって見え方は全然違うだろうなと思いました。
パパ・ママ・娘・息子。
それぞれ共感できる人が違うでしょうね。(僕はパパの気持ちで読みました)
印象に残ったポイント
インキ―してしまって、パパがママから咎められるシーン。
パパは悪かったと謝るのですが、麦がママに対して「それはママにも責任がある」と怒ります。
なんかすげぇわかるなぁと。
僕も似たケースで謝っちゃうことありますから。。
なんかこの辺のシーンは重いのですが、本当にあるあるだなぁと感じてしまいました。
いとうみくさんの「大渋滞」を読んだ感想レビュー(ネタバレなし)さいごに
やっぱりいとうみくさんの本はみんなの心理描写がうまいですね。
みんなの気持ちがわかるわかる!と共感できます。
喧嘩描写が多いので、ちょっと嫌な気持ちになるところはリアルだからでしょうか。
それでも一気読み&スッキリできるはずなので気になった方は読んでみて下さい。