娘との向き合い方や娘の在り方について考えるとき、少しモヤモヤするものがありました。
小学校5年生の娘。
言葉遣いがキツくなってきて、何かと拒否することが多くなってきました。
悩みがいくつかあって、それを口にするたびに娘は不貞腐れてしまいます。
- 中学校の進学のこと
- 習いごとのこと
- ゲームやYouTubeばかりみていること
- 時間を見て行動できないこと
これらのことを話すときには不機嫌になるんです。
「お父さん最近嫌なことばかり言う」
「お父さん最近怒ってばかりいる」
こんなことばかり言われるようになっていました。
僕の接し方が悪いのだろうか?
娘のことを思って言っているつもりでも、言い方がきつくなっている僕がいるのも事実でした。
そんなときに出会ったのが、黒川伊保子さん著「娘のトリセツ」です。
何の気なしに読んでみたのですが、これがまたスッと腑に落ちて、僕に足りなかったことや間違っていた向き合い方を理解できました。
今回は黒川伊保子さん著「娘のトリセツ」を読んだ感想を紹介しようと思います。
間違っていた娘との向き合い方
僕が「娘のトリセツ」を読む前提の状況をまずは少しお話させてください。
小学5年生になる直前、娘が習っていた書道教室が閉鎖となりました。
これで、娘の習いごとは何もなくなりました。
娘はプールやダンスなどの習いごとをしてきましたが、どれも合わなかったようでやめていきました。
親としては子どものがんばっている姿や夢中になっている姿を見たいもの。
お絵かきや字を書くときに集中力は素晴らしいものの、それ以外の時間はゲームやYouTubeばかり。
ゲームやYouTubeをやめさせると遊び方を見つけられず、不貞腐れることも多かったんです。
何か熱中できるものや誰にも負けないものと作りたくて、いろんなことをやらせようとしたり、一緒にやってきましたがうまくいかなかったんです。
だから、せめて英語塾に入れようとしました。僕が小5のときに英語を習って、学校の勉強に自信がついてよかったから。
もしくは中学受験をしてもらいたい。
そんな話をしました。
しかし、そのどちらも強い拒否反応。
無理やりやらせようかとも思いましたが、わだかまりが生まれそうなレベルの拒否反応でした。
親のエゴかもしれませんが、僕の気持ちは伝わらず言葉はどんどん強くなってしまっていたんです。
娘も娘で「お父さんは最近怒ってばかり」と感じているようで、食い違いが大きくなり少し悩んでいたんです。
黒川伊保子さん著「娘のトリセツ」を読んだ感想レビュー
ふと手に取っていた本。
タイトルだけで読み始めたのが「娘のトリセツ」でした。
実際に娘を持つお父さんが書いたわけではなく、実際に娘であった女性(黒川さん)とお父さんとのこれまでから、娘から見た父親の態度についてが書かれています。
悲しむこと
お父さんはあまり怒ったり、注意したりすることはなく、何かあったときには「悲しむ」態度を取っていたようです。
「それは悲しいことだな」
自分が悲しい気持ちを表すこと。
よく考えてみると、僕はこれまで娘をコントロールしようとしていたのかもしれません。
僕が望む思い通りの子どもにしようと。
指示したり、導こうとしたりすればするほど離れていくことに、僕はイライラしてキツイ感情を出してしまっていたのでしょう。
娘が望まない行動をしたときには「悲しむ」、それは本当の感情だしそれだけでいいんだろうなとスッと腑に落ちました。
「そうか。それは悲しいね」
娘は気づきます。
お父さんを悲しませてしまったと。
そのときは何も変わらないかもしれませんが、大人になったときにきっと思い出します。
本当に悪いことをしそうになったときに思い出します。
お父さん悲しむだろうな。
それがお父さんが導く道でいあり、正しい接し方なんだろうなと感じました。
奥さんが1番であること
もうひとつ大事な考え方として、奥さんが1番であることが「娘のトリセツ」には書かれています。
自我が強くなる娘、前髪を切りすぎただけで学校に行きたくないという日もあるかもしれません。
世界は自分中心に回っている。
そんな風に娘は無意識のうちに考えてしまう時期があるようです。
ここで、父親は娘が1番ではないことを知らしめる役目を持っています。
本書ではお母さんと娘が喧嘩をして、娘がお母さんを言い負かした場面が描かれています。
自我の強い娘は勝ち誇りますが、お父さんはここで言い放ちます。
「おまえが正しいのか、母さんが正しいのか俺は知らん。しかし、この家は母さんが幸せになる家だ。母さんを負かした時点でお前の負けだよ」
深いですね。
しっかりと父親が母親を守る。
そうやって娘は自分が1番ではないこと気づきます。
自分が一番ではない。
母親を悲しませてはいけない。
父親を悲しませてはいけない。
母親が1番であるといえるような父親になりたいと僕も思いました。
5W1H の質問はNG
男性脳と女性脳の違いですね。
本当にあるあるだなぁと思ったのが、5W1H の質問です。
「いつ帰ってきたんだ?」
「どこ行ってたんだ?」
「今日は何をして遊んだんだ」
父親としてはただ質問しているだけのつもりですが、娘にとっては詰問やとがめられているようなニュアンスで感じてしまうようです。
話しだしとして、男性脳だと結論や目的を求めがちです。
ですが、特に思春期の娘はこんな話しだしに対して、強い拒否反応を示します。
実際小5の娘にもこんなふうに話しかけて、冷たい態度を取られることもあったので反省。
何気ない話から話し始めることが話し始めるきっかけには良さそうです。
黒川伊保子さん著「娘のトリセツ」を読んだ感想レビューさいごに
最近読んだ本の中では群を抜いて目から鱗の本でした。
実際の娘の視点で父親との関わり方が描かれているので説得力があります。
娘を持つ全お父さんに読んでみてほしいですね。
そして、娘を持つお母さんにも読んでみてほしいと思いました。
小5の娘がいつかこの記事を読むこともあるかもしれません。
父親が娘を思い、こんなふうに悩んでいたこともいつか伝わればいいなと思っています。(遺言代わり)