ときどきいませんか?
「そんな言葉わざわざ使う必要ないでしょ!」と思うとき。
「紛らわしいな、そっちの意味かよ!」と思うとき。
難しい日本語を使う必要がないときってあるんです。
今回はそんな日本語について考えてみます。
難しい日本語を使う必要ないのに使う人
実際に「紛らわしい」と思った事例があるので紹介します。
先日あったお通夜でのこと。
お通夜の最後は親族15人程度での会食となりました。
その葬儀場は全フロア葬儀関連の建物です。
1階通夜会場、2階会食場、3階待機室、4階打ち合わせスペースみたいな感じ。
故人のことを偲びながら、会食は終了。
そこで葬儀場の方が締めのご案内。
「本日はお疲れ様でございました。ではこれでサンカイお願いします」
ここで小学生の娘がキョトン。
僕も違和感。
すぐにハッとしました。
違和感の理由。
「サンカイでお願いします」は
- 3階でお願いします
- 散会でお願いします
読みは同じなんですね。
娘や僕はパッと聞いた時、「3階でお願いします」に聞こえたわけです。
そりゃ、フロアを行ったり来たりさせられてきたので、終わりだと思ったけど「また3階に移動するの?」と感じたわけなんです。
ここで、問題なのは「散会」という言葉を使う必要なんてないということです。
葬儀屋さんがいくら畏まって話をするにしても、わかりにくいじゃないですか。
言葉は分かりやすく、TPOに合わせて使うべきなんです。
難しい横文字も使う必要なくね?
※とここでTPOという言葉を使いましたが、違和感あった方も多いでしょう。
なんだよ、そのTPOって!
「TPO」とは、Time(時間)、Place(場所)、Occasion(場面)の頭文字を取った略語であり、時と場所、場合に合わせて行動や言動をわきまえることの意味で、ビジネスマンとして身につけておきたい概念です。
こんな横文字、普段の会話でいれてくるヤツ、スカシてんじゃねーって思いませんか。
知っておいた方がいい言葉ではありますが、わざわざ普通に使う必要もないんです。
わかりやすい言葉をわかりにくくする人は3流
わかりにくい言葉をわかりにくいまま話す人は2流
わかりにくい言葉をわかりやすく話す人が1流
そんなふうに考えると、自分がどう話せばいいのか考えられそうです。
さいごに
日本語は難しいですね。
同音異義語もたくさんあるので、それまでの文脈から読みとかないといけません。
ただ、話す側は意識的に難しい言葉を避けるようにすることで、聞き手の理解度は大きく変化します。
これもちょっとした気遣い。
気遣いできる大人でありたいと考えさせられる出来事でした。