人事評価の時期とあって、傾聴することについて今考えています。
面談の場では、ついつち自分の経験からアドバイスを送ってしまいがちです。
アドバイスって求められたらしたほうがいいと思うんですが、求められていないアドバイスは相手の否定に映ってしまうことがあります。
これで僕も結構失敗してきました。
面談における傾聴について考える!パワハラ課長をどう変えるか?
面談の場で、僕とは考えの異なる課長がいて、どうしても直したいことがあります。
それは、部下への指導法です。
課長は無理やり何かをやらせようとするんですね。
問答無用というか、命令であって強制で。
それでやらせた先に不満が生まれてしまい、部下との信頼関係はズタボロです。
そして、部下のミスに対しては怒る。
感情的に。
「お前何回言わせるんだよ」「この前言っただろ」「できないあいつが悪い」そんな言葉をよく吐きます。
これを改善させたいのですが、たぶん普通に面談を行ってしまうと僕のアドバイスは相手への否定であり、改善はうまくいかないと思っています。
そこで、もう一度面談の場では傾聴することに特化して対応してみようと思っています。
伝えたいメッセージ
伝えたいメッセージは、「人を責めないで仕組みを責める」です。
これは書籍「とにかく仕組化」の受け売りなんですが、これは本当にそうだと思います。
ミスはその人が悪いのではなく、仕組が悪いと考える。
人は忘れるものである、人は確認を怠るものである、それは人は弱いからであるという考えるわけですね。
だから、ミスを防ぐには仕組みを考えるべきだということです。
以前、バスの中に園児が取り残されるという事故がありました。
あれも人為的ミスであり、「なんでちゃんと人数を確認しなかったんだ!」と怒って確認を怠った人を責めてもどうしようもありません。
その責任は、確認するための仕組みを作らなかった組織にあると考えるべきです。
例えば、乗った園児の帽子を乗せたときに預かり、降りるときに返すとか、そんな仕組みを作っておけば防げた話のはずです。
「人を責めるな、仕組みを責めろ」
この考えは課長に理解してほしい考えです。
自分だったらどうするか?
部下に依頼した仕事に対し、とんでもないミスをされたときどうするでしょうか?
これを面談では傾聴として聞いてみたいと思っています。
実際に僕にあった事例です。
入札を担当している事務が指示した金額に対してうっかり入札金額を間違えて、まったく違う金額で入札してしまいました。
絶対取りたい仕事でしたが、高い金額で入れてしまって取れないことが確定してしまったようなミスでした。
ここで、たぶん課長であれば「何やってんだよ!ちゃんと確認しろよ。どうすんだよ、お前が責任とれよ」とか怒ってしまうでしょう。
でも、それでは何も解決しません。
解決しないどころか、次にミスをしたときには課長に報告するのが怖くなってしまうでしょう。
また怒られる、怖い、隠せないかな、と不安になるはずです。
結果的にミスを隠そうとしたり、報告が遅くなったり、うそをついたりする可能性が出てきます。
心理的安全性が確保されないと、正しい報告ができなくなるものです。
僕の対応はこうでした。
「そっか、もうどうしようもないから仕方ないね。なんでこういうミスが起こったのか分析して、次に同じことが起こらないように対策を立てよう。悪い報告でも正直に報告してもらったほうがいいから、ミスはミスとして割り切って繰り返さないようにしよう」と伝えました。
そして、すぐに金額の指示はメールとして、点を打った数字とわかりやすい数字を送ることを仕組みとしました。
1000万の入札をするときには、10,000,000円(1,000万円)のように。
この対策や仕組み化をその場ですぐに実施します。
このようなときにどう対応すればよいか?傾聴の中で聞いてみようと思います。
さいごに
部下との面談ではよくするために話したいことはたくさんあるのですが、それはアドバイスや助言となって、相手を否定する行為になってしまうかもしれません。
今回の面談では部下のミスが起こったときの対応について、仕組で解決することに対して説明し、どのように対応すべきかを傾聴しようと思います。
実際にあった部下のミスの事例をもとに一緒に考えてみようと思います。
自分で結論を出したほうがうまくいくはずなので、チャンスだと思って仕組化の大切さを傾聴の中で引き出すつもりです。
⇩とにかく仕組化めちゃくちゃおすすめです。