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「じいちゃんの山小屋」佐和みずえ作を読んだ読書感想文

「じいちゃんの山小屋」佐和みずえ作を読みました。

これは小5の娘の読書感想文用に買った書籍なのですが、娘が読み終わったので僕も読んでみようと思ったんです。

大人(41歳)が読んで書いてみた読書感想文はどんな感じになるでしょうか?

子どもたちがコピペできるような読書感想文になるように書いてみます!

 

「じいちゃんの山小屋」佐和みずえ著を読んだ読書感想文

じいちゃんの山小屋を読んで、一番最初に思ったことは「自然に囲まれて生きてみたい」だ。僕は今東京に住んでおり、自然に囲まれているとはいえない。どこを見回しても家が立ち並び、みんなスマホを持ち便利な暮らしをしている。主人公の航太がじいちゃんの山小屋で生活しているうちに、次第に自然の中で生活することに慣れ、楽しんでいる様子をうらやましく思うようになったのだ。

航太は父親が再婚したいといわれたことを機に、じいちゃんの住む四国に引っ越すことになる。じいちゃんは蜂を育て、シイタケを栽培することで生計を立てているのだが、じいちゃんが暮らす山小屋にはトイレもなければ風呂もない。トイレもその辺の草むらでするよう促される。それどころか電気が通っていないから、スマホの充電だってできないしもちろん圏外だ。夜になれば真っ暗。そんな生活を今の僕は考えることができない。電気が通っていて夏にはクーラーがあって、トイレに行きたければいつだって行ける。自然の中にいると僕が今当たり前にできていることができないのだ。電気もなくトイレや風呂もない生活を想像してみた。するとどうだろう?ワクワクする気持ちが湧いてきた。トイレをその辺でするのはちょっと気が引けるけど、開放感があって気持ちよさそうだ。スマホばっかり見ている癖もなくなり、スマホのことを気にすることもなくなりそうだ。退屈になってきたら、どうやってこの自然の中で遊ぶかを考えるだろう。僕も航太と同じように鍾乳洞を見つければ奥まで探検してみるし、生まれたばかりの子牛が生まれたと聞けばすぐに見に行くだろう。便利な世界にいると見えない楽しさが自然の中にはたくさんあるのではないかと考えるようになってきたのだ。

自然の中で生活すれば友達との関わり方も大きく変わるだろう。転校してきたばかりのころ、尚樹と翔は航太にいじわるをしてきた。そんな2人と仲良くなったきっかけはやはり自然である。じいちゃんから教わったカブトムシの捕まえ方を教えたり、じいちゃんのシイタケ栽培の手伝いをしたりすることで仲良くなっていった。友達と集まってゲームばかりして遊んでいて作られる関係とは違う気がした。一緒の方向を向いて何かを成し遂げたり、自然の中で走り回ったりすることで得られる一体感は都会では得られないものだ。

航太の成長と共にじいちゃんの心の変化にも考えさえられるものがあった。じいちゃんは「よもだ」(変わり者)として、周りの人からも奇異の目で見られている。借金の肩代わりをしてしまい、息子であるお父さんを大学に行かせられず、関係も崩れてしまっていた。しかし、航太と暮らすようになり、会話をするようになってきて心を開くようになってくるのだ。心を閉ざしてしまっていたのは、裏切られたり自分から離れていく人のせいだったのかもしれない。怒られてもめげずに変わらない航太がじいちゃんの心を開いていったのだ。じいちゃんの心が伝わるシーンがある。航太が遭難しかけて翌朝見つかったときに、じいちゃんが泣いていたのだ。安心や申し訳なさからくる涙だったのだろう。人とのつながりによって心を取り戻していく姿は、航太の成長と共に胸を撃った。

じいちゃんの山小屋を通して、僕は自然の中に生きることの難しさと楽しさ、そして人とのつながりの大切さを学んだ。じいちゃんのように人里離れて1人で生きていくこと、自然から離れた都会で再婚しようとしているお父さん。自然に触れ、友達に触れることで離れた2つの世界が繋がっていく。今僕がいる世界では自然が少なくて、外で遊ぶことも少ない。友達と外で遊んでみよう。自然にもっと触れてみよう。そうすることで人とのつながりがもっと深くなっていくのではないかと思うのだ。

 

さいごに

娘が3日くらいかけて読んでいた本ですが、大人なら1時間くらいで読めます。

読み始めると世界に入り込んであっという間ですね。

タイトルや書籍の雰囲気から、こんな感じの話かなと思っていた予想の半分が合っていて、半分が外れていました。

合っていたのは自然の中で生きることの難しさと楽しさを感じることができそうだということ。

外れていたのは寂しい別れがありそうだなと思っていたこと。

でも、常にさわやかで優しくて、幸せな話であったということです。

大人でも面白いし、小学校高学年~中学生の読書感想文にピッタリだと思います。

よかったら読んでみてくださいね。