部下の育成は基本的には管理職の責任です。
ミスをすることも、成長しないことも、結果が出ないことも。
優秀な人は何もしなくても優秀なので、どんな人でも一定ラインまで引き上げることが、会社からは求められます。
ただ、どうやっても成長しない社員というのはもいるんです。
あの手この手を尽くしても、どうにもならない社員。
ここまで管理職の責任にするのはどうかと思いませんか?
そこで部下の育成が管理職の問題だけではない理由を考えていきましょう。
部下の育成ができない管理職とは?
部下の育成ができないのを部下のせいにしている管理職はもう残念な上司です。
基本的にはすべて責任は管理職にあります。
仕事の面白さを教えられない
仕事の面白さを教えられない管理職は部下の育成ができていませんね。
仕事の内容よりも大事なのは面白さや興味です。
これがない社員にどれだけ教えても、限界はみえています。
興味を持って取り組めば自ずと成長してきます。
管理職自身が面白さはどこかを聞かれた時に答えられないようでは、部下もまた面白さを感じられない社員となるでしょう。
部下が憧れる上司になっていない
部下が管理職になりたいと思わせていられてますか?
激務でヘロヘロになっている姿を見せていたら、誰も管理職になんてなりたいとは思いませんね。
出世すると自分のやりたいことができる、責任のある仕事ができる、給料が上がる。
こんないい面を見せてることで部下は出世しようとがんばります。
どんな人材も最低ラインまでは育成する
管理職はどんな人材であっても最低ラインまでは引き上げなければなりません。
そのために必要なのはマニュアルやルールの整備です。
マクドナルドがどこで食べても美味しいのは、しっかりとしたマニュアルやルールがあるからです。
管理職に求められている仕事として理解しておきましょう。
部下を育成できない責任は管理職だけの問題だけじゃない理由
部下を最低限まで育成することが管理職の使命であると述べましたが、そこから先に進めるかどうかは部下次第です。
最低限のラインで止まる社員やそれ以下となると社員も発生するのが現実です。
部下本人の問題にはどのようなことがあるのか確認してみましょう。
職場は学校じゃない
職場は学校じゃないんです。
学校であればみんなを一律に成長させることが求められます。
それが目的ですからね。
でも職場は利益を上げ続けることが目的です。
部下を成長させることは、利益を上げ続けるための手段でしかないわけです。
つまり、成長しない社員に対して、会社は育てる必要がないと判断してもよいんですね。
給料は上げず、誰にでもできる仕事を回す。
それでもいいんです。
会社全体の利益が上がれば。
部下本人の問題で成長できないなら、管理職は見捨てることもあり得るのが会社です。
指示に従わないなら無理
管理職の指示に従わないなら、問題社員は解決しません。
日報を毎日つけるようにと指示をしているのに、日報を書かない社員の面倒なんか見れないです。
指示やルールが守られてこそ、成長が見込めます。
指示に従わない社員の完了確認ほど無駄な仕事はありませんからね。
ときに、非常にも管理職は部下を見捨てることもありますし、それは仕方ないこともあります。
楽しさが伝わらないなら無理
どれだけ仕事の楽しさを教えようとしても、楽しさを感じてくれない部下もいるでしょう。
営業はお客さんから信頼されることに喜びを感じると伝えても、「俺はなんも感じないっす」って言われたら何も言えません。
自分が楽しいと思っていることからしか、教えられませんからね。
どこにもモチベーションを感じてくれない部下には、何を言ってもダメなこともあります。
「馬を水飲み場に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない」
一歩踏み出せるかどうかはその人次第なことも多いですね。
部下を育成できない責任は管理職だけの問題だけじゃない理由さいごに
部下の育成は基本的には管理職の責任です。
ですが、管理職の責任でどうにもならないこともあります。
チームの結果が出ていれば見捨てることもあるということです。
誰にでもできる仕事ばかりさせられている人は、これまでの仕事で見限られているかもしれません。
学校とは違うってことは覚えておきましょう。