2児パパの裏ブログ

表ブログの中の人。副業、育児を中心に発信します!

MENU

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

後輩に抜かれる社員にかける言葉なんてないんだなぁ

僕の管理する営業課は社員6名。

その中で営業キャリア15年以上、38歳独身の社員。

5年前に転職してやってきた。

そんな彼には年下の後輩がいるのだが、後輩が彼を追い抜いて主任の役職に就くことになった。

僕は彼になんていえばいいのかな。

 

後輩に抜かれる社員にかける言葉なんてないんだなぁ

彼は営業経験があるので自信に満ち溢れていて、入社して1年目はなかなかいい仕事をしてくれていた。

しかし、時間が経つにつれてボロが多くなってきて、指示事項をまったくやらずに完全に問題児となった。

この要因は、僕らが残業をやめたことにある。

 

特に僕は残業はもうしないと宣言し、18時以降は完全に残業をしなくなった。

その分業務効率化を徹底し、ムダを省き人を動かすことにシフトした。

管理職が残業をやめると不思議なもので、みんなも残業をしなくなっていった。

毎日みんな21時くらいまで残業していたのにね。

 

ここで、困ったのが彼。

これまでどうにか仕事を取りながら回していたのは、恐ろしいほどの残業をしていたからだ。

夜中12時くらいまで自発的に彼は残業していた。

少なくともみんなが21時ころまで残業していたから、彼もまた毎日21時までは最低でも残業していたのだ。

 

しかし、みんなは時間を圧縮したが彼は圧縮できなかった。

残業でカバーしていた仕事、一日3時間×20日の60時間分の仕事が完全にあふれている状態となった。

 

新人が入社

新人が入社したのは3年前。

当時28歳。

35歳だった彼は先輩として指導する立場だった。

そのころは、しっかりと自信を持って行動できていた。

 

新人も社会経験に乏しく、盛大にポンコツだったので先輩風を吹かせることができていたのだ。

しかし、この新人。

何の物怖じもなく、僕の指示に忠実に従い、即座に課題を修正する。

これって簡単なようで難しいことでなかなかできることじゃない。

 

ぐんぐん成果が出てきて、あっという間にエースとなった。

誰よりも顧客を持ち、誰よりも捌いた。

物怖じせず飛び込んで、玉砕しても営業し続けた。

 

そんな新人を僕は高く評価した。

そして今回主任への役職変更を推薦をして、会社からのOKが出たのだ。

本人への通告は簡単であった。

「僕がいいんですか」といった調子で謙虚だった。

 

問題は先輩社員である彼だ。

後輩に抜かれることが気持ちのいいはずがない。

なんと僕は声をかければよいのだろうか。

 

電話で連絡

それでも僕の口から直接伝えておきたかった。

ほかの社員から話を聞いたり、全体への通達で知らせたりするのは、なんだかかわいそうだった。

会議がある場で報告しようと思っていたので、前日の夕方電話をした。

 

「実はさ、後輩の○○君が主任に役職変更することになった」

「そうなんですね」

「後輩だからアレかもしれないけど、腐らないでがんばってほしい」

「大丈夫です」

 

そんな会話だった。

悔しかったんじゃないかな。

こんなこと伝えなくてもよかったのかな。

いろんな感情がこみあげる。

 

僕自身も年下の後輩に狙っていた役職を去年奪われた。

未だに悔しいし、腐りそうになる自分がいる。

 

会社は自己評価ではなく他社評価だ。

どれだけ会社に利益をもたらしたかだけでなく、今後会社に対してどれだけ貢献できるかの期待値も考課される。

 

悔しい気持ちがわかる。

だから辛い。

 

さいごに

後輩に抜かれる社員にかける言葉なんてなかったんだな。

わざわざ電話してしまったけど、それが逆に苦しませる結果となってしまったかもしれない。

答えは彼にしかわからない。

だけど、僕の口から伝えたかったんだ。

悔しい気持ちは分かる。

だから、その気持ちをバネに本気で自分に向き合って、効率的に仕事ができるようになることを期待する。