「数字は嘘をつかないが、嘘つきは数字を使う」
最近この言葉を初めて聞きました。
ぱっと聞いたときのなんとなくスッと納得感。
確かに!!っと思ったのを覚えています。
数字は嘘をつかないけれど、数字は使い方次第で騙せる材料にもなるということです。
数字について深める意味で、この言葉の意味を考えてみましょう。
「数字は嘘をつかないが、嘘つきは数字を使う」とは?
「数字は嘘をつかないが、嘘つきは数字を使う」とはどんな意味でしょうか?
何が言葉のルーツになっているのでしょうか?
考えてみましょう。
「数字は嘘をつかないが、嘘つきは数字を使う」とは?
「利用者の70%が加入していますよ!」と、数字を持ち出して説明されると、すごく信憑性がある気がしますよね。
数字って絶対的な魔力を秘めていて、人間心理として数が多い方が安心する気がします。
特に日本人は少数派を嫌います。
大多数に紛れていた方が安心感を感じるのは、学校教育のせいかもしれません。
みんなと同じであることを正としているので、みんなと同じようにすることが染みついてしまっています。
ちょっと脱線しましたが、数字を根拠に説明されるとその数字は絶対的なものなので、信じてしまいやすいのは事実です。
そんな心理的作用を利用して、詐欺師や情弱を狩ろうとする人たちは、数字を使って言葉巧みに騙そうとしてきます。
それが「数字は嘘をつかないが、うそつきは数字を使う」の意味です。
「数字は嘘をつかないが、嘘つきは数字を使う」のルーツ
「数字は嘘をつかないが、嘘つきは数字を使う」のルーツは、政治アナリストの伊藤敦夫さんがテレビで発信した言葉のようです。
それが話題になって、ぼくらにも今届いているんですね。
政治の場で誰かの発言にそんなことがあったのかもしれませんね。
数字で表している物を側面から見ると違うデータであるということもありそうです。
「数字だから絶対」と考えてしまうと危ないなぁと感じます。
「数字は嘘をつかないが、嘘つきは数字を使う」の例
実際にどういうケースで使われるのか?
例を挙げて考えてみましょう。
統計やアンケート
視聴率20%越えのドラマが大人気!
というと、すごい人気のドラマなんだな!と思いますが、本当にそうでしょうか?
視聴率はビデオリサーチがランダムに選んだ家庭に視聴率の測定器を置かせてもらい、底から統計を取っていたりします。
(例です。今もそうだかわかりませんのであしからず)
視聴率測定機が設置されている家庭のうちの20%であるということですね。
この視聴率測定器を置いている20代独身家庭が一体何世帯あるでしょうか?
ほとんどあるとは思えませんよね。
結局は高齢者家庭のチャンネルに合っている番組が、高視聴率だったりするのが現実だったりします。
どれだけ視聴率が高くても、20代独身世帯の20%に届くかといったら、必ずしもそういうわけではないということです。
すべての世帯からの統計ではないという前提で考えないと騙されてしまうかもしれません。
半分以上
多数派に流される日本人は、利用者が多いと安心してしまう傾向にありますね。
40代男性サラリーマンの半数以上が利用している!といわれたら、そうなのかなっ僕もやった方がいいかなと思ってしまいます。
未だにスマホ決済を使っていない現金派の人がいますが、おそらく60%以上の人がスマホ決済を使っているというようなニュースが出たら慌て始めます。
90%以上の人がスマホ決済を使っているといわれれば、ヤバイ!と流石に使うようになるでしょう。
どんなにいいものでも、数字で示されると信憑性を感じて利用することを考え始めます。
これを転用して悪い方に持っていくことも可能ですね。
噓つきは数をうまく使って、利用者が多いと示してくるはずです。
さいごに
「数字は嘘をつかないが、嘘つきは数字を使う」って本当にそうですね。
数字で示されると根拠となり信憑性が上がります。
ただ、悪い人にうまく使われてしまうと騙されるのが数字です。
数字の真意を確認することが大事なのかもしれませんね。